ホワイトハッカーの学習に向けて、いろいろ情報収集してるのですが、情報整理の為にはアウトプットしておくのが良いと思い、ブログに用語やツールの情報をメモとして残します。

1. Kali Linux (カーリーLinux)

  • 概要:
    • Kali Linux は、セキュリティ専門家やペネトレーションテスター(侵入テストを行う人)向けに設計されたLinuxディストリビューションです。
    • 最初から多数のセキュリティツール(脆弱性スキャナ、パスワードクラッカー、ネットワーク分析ツールなど)がプリインストールされています。
    • Debian Linuxをベースにしています。
  • なぜホワイトハッカーにとって重要か:
    • ペネトレーションテスト: システムの脆弱性を特定し、悪用する(ただし許可を得て)ためのツールが豊富に揃っています。攻撃者の視点からシステムを評価することで、防御側の対策を強化できます。
    • デジタルフォレンジック: 犯罪やインシデント発生時の証拠収集・分析に役立つツールが含まれています。
    • カスタマイズ性: 必要に応じてツールを追加したり、設定を調整したりできます。
    • 情報収集: ターゲットに関する情報を収集するためのツールが充実しています。
  • 例:
    • Nmap: ネットワーク上のホストやサービスをスキャンし、ポートの状態やOSの種類などを特定します。
    • Wireshark: ネットワークトラフィックをキャプチャし、詳細な分析を行います。
    • Metasploit Framework: 脆弱性を悪用するためのフレームワークで、ペネトレーションテストの中核となるツールです。

2. Tor (The Onion Router)

  • 概要:
    • Torは、匿名通信を可能にするためのネットワークです。
    • 通信経路を複数の暗号化されたノード(中継点)を経由させることで、IPアドレスやアクセス元の特定を困難にします。
    • 「オニオンルーティング」と呼ばれる技術を使用しており、各ノードで暗号化が多層的に行われるため、追跡が非常に難しくなります。
  • なぜホワイトハッカーにとって重要か:
    • 匿名での情報収集: 公開されている情報を収集する際に、自身のIPアドレスを隠蔽できます。
    • 匿名での脆弱性調査: 匿名性を保ちながら、特定のシステムやWebサイトの脆弱性を調査できます(ただし、利用規約や法律に違反しない範囲で)。
    • ダークウェブへのアクセス: ダークウェブ(Torネットワーク上でしかアクセスできないWebサイト群)にアクセスし、脅威インテリジェンス(サイバー攻撃に関する情報)を収集できます。
    • 注意点: Torの利用は必ずしも完全に匿名であるとは限りません。利用方法によっては、匿名性が損なわれる可能性があります。また、悪意のある目的での利用は絶対に避けるべきです。
  • 例:
    • Tor Browser: Torネットワークに接続するためのブラウザです。

3. VPN Gate (VPN Gate Academic Experiment Project)

  • 概要:
    • 筑波大学の研究プロジェクトによって運営されている、無料のVPN(Virtual Private Network)サービスです。
    • 世界中のボランティアが提供するVPNサーバーを経由してインターネットに接続することで、IPアドレスを隠蔽し、通信を暗号化します。
    • 主に学術研究目的で利用されていますが、一般のユーザーも利用できます。
  • なぜホワイトハッカーにとって重要か:
    • IPアドレスの隠蔽: VPNサーバーを経由することで、自身のIPアドレスを隠蔽できます。
    • 地理的な制限の回避: 特定の国や地域でアクセスが制限されているWebサイトやサービスにアクセスできます。
    • 通信の暗号化: VPNサーバーとの間の通信を暗号化することで、盗聴のリスクを軽減できます。
    • 注意点: VPN Gateは無料のサービスであるため、セキュリティやプライバシーの面で信頼性に欠ける可能性があります。重要な情報の送受信には、信頼できる有料のVPNサービスを利用することをおすすめします。また、VPN Gateの利用規約を必ず確認し、遵守してください。
  • 例:
    • VPN Gate Client: VPN Gateのサーバーに接続するためのクライアントソフトウェアです。
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